2012年6月4日月曜日

治療抵抗性単極性うつ病と双極性障害の関連:コホート研究|注目論文サマリー|カレントペーパー|ラミクタール(双極性障害)|GlaxoSmithKline


Cheng-Ta Li, et al.: Br J Psychiatry Epub 2011 Oct 20.
Cheng-Ta Li, Ya-Mei Bai, Yu-Lin Huang, Ying-Sheue Chen, Tzeng-Ji Chen, Ju-Yin Cheng and Tung-Ping Su

抗うつ薬に反応しない大うつ病性障害患者は、背後に双極性障害が隠れている可能性がある。

大うつ病性障害患者を抗うつ薬への反応によってグループ化し、8年間の追跡期間に双極性障害へと診断が変更された割合を比較する。


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台湾を代表する国民健康保険のデータを利用し、2000年に大うつ病性障害と診断されたグループを「コホート2000(n=1,485)」、2003年に診断されたグループを「コホート2003(n=2,459)」として、抗うつ薬への反応が良好だった群と反応が不良だった群を比較した。


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単極性の大うつ病性障害と診断された患者のうち7.6~12.1%がその後平均1.89~2.98年の間に双極性障害と診断が変更された。治療抵抗 (DTT)群では、治療良好群(ETT)群と比較して双極性障害への診断の変更が多かった(コホート2000でのDTT群の診断変更率25.6%、ETT群8.8-8.9%、コホート2003でのDTT群の診断変更率26.6%、ETT群6.8-8.6%;P<0.0001)。回帰解析により、診断の変更に最も強く関連した因子は「抗うつ薬の使用歴」であることが明らかになった。DTT群の患者は、診断の変更が最も強く関連していた(コホート2000でのオッズ比1.88(95%CI:1.12-3.16)、コホート2003でのオッズ比4.94(95%CI:2.81-8.68)。


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本報告は、「抗うつ薬への反応歴」と「その後の大うつ病性障害から双極性障害への診断の変更」との関連を大規模で検討した最初の報告である。本報告は、単極性うつ病患者における抗うつ薬への反応の乏しさは、双極性素因の予測因子となり得るとの見解を支持するものである。

大うつ病性障害から双極性障害へと診断が変更された割合


DTT:治療抵抗群(抗うつ薬を2回以上変更)
ITT:中間レベルの治療抵抗群(抗うつ薬の変更1回あり)
ETT-1:治療良好群1(抗うつ薬未使用)
ETT-2:治療良好群2(抗うつ薬の変更なし)

8年間の追跡期間中、DTT群はコホート2000とコホート2003の両コホートにおいて最も高い双極性障害への診断変更率を示した。ETT1、ETT2では、診断変更率に差は認められなかった。



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